2020-03-25

人文学の世界

 いくら大事な言葉が発せられても、次の瞬間からの無数の言葉にかき消されていく。大事なことは過去のことになる。それじゃいけないってことに、大事なことは埋もれやすいってことに、みんな気づいてるかな。
 日常世界のなかでは埋もれやすいけど大事なものがあることに気づいた人たちの中には、様々ある忘れられやすい大事なもののうちから、一つを選んで保存したり何が大事なのかと研究したりする人がでてくる。それが人文学。
 日常世界のなかでけっこう通用する科学とちょっと違う。人文学の世界は日常世界とは異質なのだ。
 昨今は日常世界が「基準」になってしまった。売れるからだ。
 でもやはり日常生活は流れの世界。大事なものが顕現する世界じゃない。日常世界とは別のこところに人文学の世界があったほうがいい。じゃないとなんでもよくなっちゃう。なんでも流せばいいことになっちゃう。