2020-07-20

山本太郎と木村英子

やはり私が最も気になるのは木村という一障がい者についての山本の理解だ。
彼はマイノリティということをどう理解してるんだろうか。架橋しえない溝がある関係についてどう理解してるんだろうか。どういった政治的解決をイメージしてるんだろうか。
いくら考えても肯定的な評価を取り出せない。
もっと言えば、私には、山本太郎が共感的理解を拒む他者と関係を構築するということについて考え抜いているようには思われないのだ。彼は木村をどう理解し、木村によってどう理解されているのか。木村とどのようにして対等な関係を結んでいるのか。そこに欺瞞はないか。
もし「障がい者の木村」が「健常者の山本」と健全で対等な関係を構築することができていたとしたら、木村は大西に対してあのような態度をとっただろうか。
周りが山本に弱者救済のヒーローを期待し、山本もその期待に応えてヒーローとして振る舞うようになっていったんだろう。やればやるほど理想の自分と実際の自分が解離していった。今はさぞ苦しかろう。
祭り上げた大衆の1人として、私も責められるべきかもしれない。