"そもそも衛藤氏は、学生時代には当時「大日本帝国憲法復元」を主張していた宗教団体・生長の家の活動家で、日本青年協議会の委員長を務めるなど、日本会議をその前身から支えてきた筋金入りの極右だ。政界入り後は、自身の初当選から1期遅くれて当選した安倍氏を弟分として可愛がり、まさに“右派の家庭教師”として極右イデオロギーのイロハを叩き込んだとされる。まさに長年、安倍氏と二人三脚で極右政策を推進してきた存在だ。〔中略〕“日本会議側から安倍首相へのメッセンジャー”として官邸に働きかけたのが衛藤氏だ。また、2016年の明仁天皇(当時)によるいわゆる「生前退位のおことば」をめぐっては、安倍首相から事前検閲を指示された衛藤氏が、“万世一系の神話的イメージ”を維持するために天皇・皇后の考えた文章を削除したこともわかっている(伊藤智永『「平成の天皇」論』講談社)。〔中略〕萩生田氏の思想は戦前回帰的なゴリゴリの極右だ。2014年10月にはBS番組で、河野談話について「もはや役割は終わった。骨抜きになっていけばいい」「(安倍首相による)戦後70年談話で、結果的に骨抜きになるんじゃないか」と発言するなど、歴史修正をむき出しにしてきたが、その危険性は教育行政のトップに就いたときにこそ最大限に発揮されるだろう。〔中略〕萩生田氏は2013年、安倍首相の「(現行の教科書検定基準には)伝統、文化の尊重や愛国心、郷土愛について書き込んだ改正教育基本法の精神が生かされていない」と発言したことを受け、自民党の「教科書検定の在り方特別部会」の主査に就任した。同部会は「自虐史観に立つなど、多くの教科書に問題となる記述がある」と教科書批判を展開。教科書会社の社長や編集責任者を呼び出し、〈南京事件や慰安婦問題、竹島などの領土問題、原発稼働の是非などに関する教科書の記述〉について聞き取りをおこない、議員らが「経緯の説明が足りない」「偏っている」などと意見する(朝日新聞2013年6月4日付)など、露骨な“圧力”行動に出たこともある。" rblg from LITERA憲法改正(と自分たちで言ってるだけで、ほんとうは改悪)がしたくてしかたない安倍は、同じような極右思想に染まった人たちを選んで「攻撃的布陣」をひいた。国会で突っ込まれるのが怖くて仕方ないのだろう(だから半年以上も国会を開いていない)。でも突っ込みどころ満載だから、野党はチャンス。叩けば埃がたっぷり出てくる人ばかり。
新メンバーはどれもこれも憲法を守る気がない面々。無法者たち。彼らは、違憲のやり方で統治するだろう(日本には憲法裁判所がないから違憲判決がでるまではやれる)。基本的人権は蹂躙されるだろう。個人は尊重されないだろう。全体主義の国になるだろう。みんなと違うと非人間的な扱いを受けるだろう。差別の国になるだろう。軍事費はあがるだろう。年貢もあがるだろう。労役も増えるだろう。自殺も他殺も増えるだろう。
「国」はもうならず者たちによって乗っ取られてしまった。安倍は自分が極右であることを隠そうとすらしなくなった。国民がちゃんと政治をウォッチしてこなかったからだ。安倍よりも教養がない人間には、安倍政治の問題が見えない。むしろ偉い人はよく見える。民主主義は怖い制度。人間は学ぶもの、という理念が守られないと、衆愚政治に転落する。
ちなみに、「国」と「日本」を同一視している人がたまにいる。「国」っていうのは「市」とか「県」とかいうのと同じように、行政機関のこと。日本っていうのは国家のこと。自分が日本人国籍をもつからって、自分は「国」ではない。「国」のやることでも間違いは間違い。日本を愛するのであればこそ、「国」のやることは厳しく見ないといけない。極右というのは、日本を愛することがイコール「国」を讃美することだと勘違いしている人のこと。
自民党の世襲議員にはこの傾向が強い。彼の場合はアイデンティティが「国」になりやすい。問題はそういう人間を当選させてしまう国民の心性だ。世襲議員が「国」に自己同一化するのにつられて自分のこともそれに重ねてしまう。治められる側なのに、治める側に心を寄せてしまう。そういう人間が少なくなかったために、今日、日本はこんな状態にまで落ち込んでしまった。原因は、戦争をしっかり反省してこなかったことにある。忘れたって過去は去らない。むしろ清算されずにずっとついてくる。
クールジャパンなどと自己幻影に耽っている場合ではない。しっかり自己を直視しないといけない。私たちがやってきたことは何なのか。何が問題だったのか。今の問題は何か。そこから脱却するためにこれからどうしたらいいか。それはどうやったら可能か。クールジャパンと騒ぐことはそうした建設的な展望を吹き飛ばしてしまう。だから自民党はクールジャパン事業にお金を出すのだ。
ここ20年、日本人は知的に甘やかされている。頭の中はどんどん愚かになり、思考は要求されず、生活の方はどんどん苦しくなった。判断がつかなくなり、政治家のやりたい放題になったからだ。愚かな人間は愚かさに気づかない。愚かさに気づくためには学ばなければならない。学ばなければ、私たちは愚かな政治家を選び続けることになる。結果、日本はさらに沈む。
バブルが終わって平成が始まったのが1989年。それからちょうど30年。令和になって極右内閣が誕生。来月には消費税が8%から10%になる(負担率は25%もあがる)。日本史のターニングポイントになりそうだ。もちろんできれば、安倍が改憲に失敗して失脚して、いい方に向かって欲しいけど、どうなることやら。