"自己肯定感を持ちなさい、などと、いい年になった人たちに臆面もなく言う専門家がいる。が、それは、育ち盛りのときに栄養が足りずに大きくなれなかった人に、背を伸ばしなさいと言っているようなものだ。だけど、「まったき愛」のなかで育つというのも、思ってるほどありふれたことじゃない。全部親の責任にしたところで、解決しない場合が多いだろう。そうした「穴」を埋める社会資本が必要なのではないか。これはネオリベ経済社会が壊してきたもの。ネオリベ経済が決して作り上げえないもの。
自己肯定感は、これまでの人生の結果であり、原因ではない。それを高めなさいなどと簡単に言うのは、本当に苦しんだことなどない人が、口先の理屈で言う言葉に思える。
いちばん大切な人にさえ、自分を大切にしてもらえなかった人が、どうやって自分を大切に思えるのか。" rblg from 東洋経済