ラトゥール『諸世界の戦争』
「近代の教化主義者たちに敵はいなかったのであり、近代史は厳密な意味での戦争を目撃していない。はげしい戦闘のさなかでさえ、彼らは逆らえぬ裁定者、想定されるあらゆる争いを高みから見下ろす調停者の権威、すなわち〈自然〉とその諸法則、〈科学〉とそれによって統合される諸事実、〈理性〉と合意をもたらすその方法に従っていたからである。」
これはごく短い本だけど、ものすごい面白かった。 まったくといっていいほど同意見。